第二期ジェフ・ベック・グループの2枚目の作品。(通算4枚目) 感情を抑えたかのようなICE CREAM CAKEで始まるまとまりのよい作品。バンドメンバーは堅実なプレイをするプレーヤーを中心とし(後のハミングバードのメンバー)いささか抑えすぎの演奏が続くとても聞きやすい作品だ。マックス・ミドルトンを中心としたフュージョン的味わいを持つ中にベックのギターがうまくコントロールされはいっていく。ただしボブ・テンチのヴォーカルは弱く全体の印象を弱くしてしまっているかのようだ。とにかくこの作品ではベックは極端に走らずうまくバンドになじませようと努力している感じだ。ただしやっぱりギタリスト中心のバンドだけに全体のミックスはギターの音が大きすぎるきらいがある。インスト・ナンバーは名曲。特にDEFINITELY MAYBEはよい彼のスライド・ギターもなかなかいけています。感情をうまくコントロールしたかのような演奏はジェフのソウル・ギタリストとしての意地をみたかのような演奏だ。基本的にロックというよりもソウルを感じさせる演奏です。この後がBBAに発展していく基礎といってもよい内容でしっかりと作ってある作品です。細かなギターの技を研究するにはなかなかよい題材かと思います。